高次脳機能障害とはたまに耳にしますが?この高次脳機能障害とはいったい何なのでしょうか。
今回はこの高次脳機能障害に関してご紹介します。
高次脳機能障害とは、交通事故や脳卒中を引き起こした後下記の障害が現れ、対人関係や生活への問題が発生した場合高次脳機能障害と診断されます。
■記憶障害
一般的に多いのがこの記憶障害です。
事故や脳卒中前後の経験を覚えていなかったり、新しい経験を覚えることができない状態をいいます。
例えば今日の日付がわからない、何度も同じことを質問したりどこに物を置いたか忘れてしまうという症状があげれます。
■注意障害
周囲からの刺激に対し重要なことや必要なことへ意識を向けることが難しくなった状態をいいます。
気が散りやすくひとつのことに長時間集中できない、いっぺんに2つ以上のことをしようとすると混乱したり何かとぼんやりしている。
さらに周囲の状況判断ができずに行動を起こしたり言われていることに興味を示さない等の症状があげられます。
■遂行機能障害
遂行機能障害とは目的に対し自分で考え計画し、推察行動し問題を解決することができない状態をさします。さらに自分の行動を評価したり自己分析ができない状態をさします。
自ら行動ができない、指示がないと何もできない、いきあたりばったりの行動が目立ち物事に優先順位がつけられない。
効率よく仕事ができず、ミスを次に生かせない等の症状があげられます。
■社会的行動障害
社会的行動障害とは、状況や場面によって自分の行動や感情を適せつにコントロールできなくなった状態をいいます。
すぐに笑ったり怒ったりと起伏が激しく感情のコントロールができない、欲求のままに食べたりお金を使ったりと自分の行動をコントロールできなし、言動や態度が子供のようになりすぐに親を頼ろうとする、じっとしていることができず場違いな行動や発言をするなどの症状があげられます。
■高次脳機能障害と弁護士の関係性
交通事故により高次脳機能障害と診断された場合は、加害者側に損害賠償を請求することが可能です。
この場合交通事故被害者専門の弁護士事務所等があり、弁護士費用は加害者から支払われるような体制があるため初期費用なしで訴訟を起こすことが可能となっています。
以上、高次脳機能障害についてご紹介しました。
高次脳機能障害は周囲の支えと理解が何よりも重要になるので、親族や周囲に高次脳機能障害の人がいる場合いたわることが大切です。